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介護のシミュレーション 事例②

介護のシミュレーションの事例は、今まで行った方の情報を基に加工して載せています。

ご了承ください。


【長女夫婦からの依頼】

 父:78歳、母:75歳

  ※車で2時間のところに住んでいる。

  ※父の足腰が弱ってきている。※二人とも大きな病気無し。

  ※現在は、介護サービスは受けていない。

  ※近くに叔父叔母が住んでいるが高齢。


長女より、介護が必要になったら、こちらに呼び寄せたいと考えている。


事前情報を見ながら、確認しながら話しをしていく。

・今はどのくらいの頻度で会っているんですか?

  ⇒1,2ヵ月に1回くらいは会いに行っています。連絡は週に1回ほどはしています。


・介護が必要になったら、こちらに呼び寄せたいとのことですが、どちらで暮らしてもらうイメージですか?

 それを伝えたことはありますか?

  ⇒私たち(長女夫婦)の家に住んでもらおうかと考えています。子どもの部屋が空いているので。

   本人たち(両親)には、「そろそろ、こちらに来たら」と話してはいます。

   ⇒ご両親はどんな返事でしたか?

    ⇒「そうねぇ」と。


・ご両親がこちらに来ることはありますか?

  ⇒子どもが小さいときには、会いに来ることがありましたが、今はほとんどないですね。

   大変そうなので、こちらから会いに行っています。


・一度、今後のことを話したほうが、いいかも知れないですね。

 きっとこれからどうしようか、考えていらっしゃると思いますよ。

  ⇒なかなかきちんとは話していなくて。

   ⇒今日、ここで聴かせてもらったら、まとめたものをお渡しするので、それをきっかけに話して

    もらえたら。


・もし呼び寄せるとなると、ご両親にとっては大きな変化になるので。

 引っ越すという環境の変化だけでなく、人間関係も大きく変わり、あちらの知人や友人とは離れてしまいますので、そこもどう思っているか、聴いてみて方がいいですよ。

  ⇒なるほど。

   ⇒介護が必要になったり、自分で動けなくなってからでは新たな人間関係をつくるのが難しく、

    ふさぎ込んだり、認知症状が出る場合もあります。まずは、ご両親の気持ちを聴いてからです

    かね。 ※リロケーションダメージと言います。


・どうして呼び寄せたいと思っていますか?

  ⇒介護が必要になったとき、妹も遠いので介護をするのは難しいので。

   自分が介護をしないといけないと考えていて

   何かあってもすぐにはいけないので、こちらに来てもらえたらお互いに安心かと

    ⇒地域やその時の状況によりますが、介護サービスを受けながら生活をしていくこともできま

すよ。

    ⇒そうなんですか。

     ⇒勿論、全く行かなくていい大丈夫という事ではありませんが、基本的には、ケアマネさん

      と密に連絡を取り合い、情報共有をすること。あと時々会いにいき、顔を見に行くこと、

      リモートなどができればまめに顔を見て話しができるようにするとより良いです。

       距離は遠くても、気持ちが近くにあることを感じてもらい、安心感を持って生活がお互い

      にできれば、その方がお互いに今の生活や環境を維持しながら生活できるので、いいかと

      感じます。

      ただ介護サービスを受けても、在宅生活が不安になってくる状況になったらどうするかを

      考えておく必要はあります。

      これもすぐにという訳ではないですが、どちらか一人になったときにどうするかも、少し

      頭の片隅に入れておいてもらえたら。


・今の時点で確認しておいた方がいいのは、もし急に病気になったときにどうしたいか?ということで

 す。

 介護は、急に必要になり、期間が分からないのがポイントだと考えています。

 急にという中に、脳梗塞や心筋梗塞などの救急対応をするものがあります。

 その際に、どこまでの医療を尽くすか。

  ※延命処置をどこまでするか。話題にしにくいですが、急に起こって困ることです。



   なんでも想定して相談しておけば良いという訳ではないです。

    あまりに先走って話しをすると、気を悪くして、関係性が悪くなることもあります。

    本人たちの基本的な考え方(今のまま自宅で住んでいたい、子どものところにいつか身を寄せたい、施設に入

    るなど)を知っておくのが大切です。

    長く人生を送ってきた方です。その方の想いをまずは第一に考えるのが良いと私は考えています。

    子どもが良かれと思っていることが、本人たちの想いとズレている場合がありますので。

 

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