介護福祉士の合格発表がありました。

受験された方、お疲れさまでした。
合格された方、おめでとうございます!!!
と言いつつ、ちょっと辛口なことを書くので、受験された方は、そこを理解した上で読んでください(苦笑)

左記 3のように、受験者数は減り、合格率は上がり、合格者数は増えています。
※合格率は極端に上がっています。
試験を管理する側が操作できるものは、どれだかわかりますか?
合格率・合格者数です。
合格ラインを調整することができるので。
逆に操作できないのが、受験者数です。
国の方針として、数を増やそうとしているという事です。
でも、現実的には受験者数は減ってしまったので、合格率を上げて、調整したという事がみえます。

この受験資格別をみると、
介護福祉士養成施設が、8.8%
福祉系高等学校が、3.6%
合計 12.4%
これが介護の仕事に就かずに、新たに勉強してきた人の割合です。
もう10年ほど前から、介護福祉士の養成校が廃校になってきました。
生徒が集まらないので、、、、、、(涙)
20代の受験者は、24.4%となっています。
という事は、無資格や初任者研修で働き始めて、それから経験を積んで、実務者研修・介護福祉士とステップアップしている現状が。

都道府県別は、正直、よくわかりません。
人口分布と比較して、それより多い都道府県は介護職の育成に努力しているのだと思います。
今は、無資格や初任者研修受講で、働き始める人が多くなり、現場で育成する必要があるということ。
だけど、現実は人手不足が慢性化して、育成をする余力がない。
なので質が下がる。
という悪循環に嵌っているのが、介護業界の現状だと考えています。
これらの結果をみて思うのは、介護保険制度ができてから、質を上げようとして合格率を下げて、量が足りなくなると合格率を上げて、と繰り返しをしながら、どんどん人材不足が悪化してしてきている。
という国家資格 介護福祉士の状況もですが、介護保険改正・介護報酬の変更なども含めて、
短期的な状況で調整を図り続けた結果が現状を生んでいるんだと。
その根本には、社会保障費の増大という費用面の課題が重く圧し掛かっているので。
その課題と向き合い、中長期的な視点に立って、これからの超少子高齢社会・人口減少社会に向き合わないと、状況が改善するとは思えません。
介護の問題、それは人生の最期をどのように迎えられる国にするかということです。
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